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長い年月で育まれた藍は、その生活体験の中からさまざまな効用が認められています。 |
1.薬用
藍葉や、藍種は、ふぐ中毒の解毒に、また解熱用として感冒薬として使われました。藍種・藍葉は、煎じて飲めば健康増進に良いと言われています。
歴史的に見ても、正徳2年(1712年)の「和漢三才図絵」の序の中に、藍の実には諸毒を解し、五臓六腑を整える薬効効果があると記されています。そして昔の旅人は、藍葉を持って旅し、食あたりや熱冷ましに用いていました。
藍の葉から取った藍茶は、飲用すると健康に役立つ効果が実証され、中国では食道ガンの特効薬として使われたという記録が残されています。 |
2.防虫
藍で濃く染めた布や紙は虫を寄せつけないと言われ、ヘビなども近寄らないために、野良着やモンペ、足袋など仕事着に藍染めが用いられました。藍染めのきものをタンスに入れておくと、ナフタリンは入りません。あせもやかぶれ、皮膚病にも殺菌効果があり、藍染めの下着や靴下が重宝されています。こうしたことから、昔の装束や大切な教典なども、藍で守られ、今に残っているのです。 |
3.消臭・保温
藍染めの下着を着ると汗臭さが無く、しかも温かい。肌荒れを防ぎ、冷え性にも効果的と言えます。むかし武士達は戦場に行くとき、下着は藍染めであったのも、古来から藍の持つ効用のゆえであります。 |
4.生地を強くする
藍染めは糸を強くすると言われています。昔の火消し装束、よろい、かぶとの紐、剣道着、等に藍染めが用いられました。 |
天然藍の出来るまで・すくも作り・天然藍匠同人
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