天然藍の出来るまで

「すくも作り」・天然藍(ジャパンブルー)の誕生・天然藍匠同人
(すくも)の出来るまで   天然藍の誕生   「天然藍匠同人」の仲間たち
藍染は、まずその原料となる「すくも」作りから始まります。徳島では、藍染の原料として、蓼科(タデ科)の1年草である藍を栽培します。高さ50〜70cmに成長しますと刈取り、選別して乾燥させ、寝かせて、切り返しなどの作業をくり返し、種蒔きから始まって300日をかけて、藍染めの元となる「すくも」を作ります。それは、長い長い人と自然の対話の結晶の賜物と言えるでしょう。
2.苗取り
4月苗床に育った
苗を抜き取る。
3.移植
5月上旬、
苗を定植させる。
4.刈取り
(一番刈り、二番刈り)

7月下旬、晴天の日に一番刈り、8月下旬、二番刈りをする。
1.種蒔き
3月上旬、大安の日に
種蒔きをします。
5.葉と茎の選別
カッターで葉と茎を細く刻み、風を起こして選別する。
6.乾燥(天日乾燥)
9月上旬、数日天日干しをして、葉藍を収穫します。
7.寝せ込み・水打ち
9月上旬の大安の日に寝床800〜1000貫の一番葉を入れて、水をかけてよく混ぜます。
8.切り返し
5日毎に水を打ち、20数回の切り返しを行う。
9.むしろ(ふとん)着せ
約100日かけて、「すくも」が出来上がります。
10.天然灰汁醗酵建て
藍染師たちは、「すくも」を用いて、藍染めのための準備をする。
11.藍の花盛り
10月「すくも」作りの最中に、二番刈りを終えた畑では、次の種の元となる花が満開です。
12月師走、藍の「すくも」は、全国の紺屋に向けて出荷される。
「ジャパンブルー」天然藍の誕生(藍の華)
木や草を燃やした灰を熱湯に入れ、そのうわ澄み液を灰汁(あく)と言います。「すくも」を灰汁、ふすま、石灰、日本酒、水などと一緒に大きな藍ガメに入れて攪拌しますと、約10日間で布が染まる状態になります。藍ガメの中には、「藍の華」と呼ばれる状態が出来上がります。布をカメに漬けて、空気にふれることを繰り返して、深みのある藍染めが出来てゆきます。1回で染まる藍の色は淡いブルーです。これを何回も何回も繰り返し、段々濃い色にしていきます。ジャパンブルーの誕生です。
 染め師たちは、カメの中で息づく藍をまるで子供をあやすように、時には優しく、時には激しく対話を続けながら、藍のご機嫌を伺っています。やがて藍も染め師たちの意に叶うように、ジャパンブルーの鮮やかな色を提供してくれます。この見事な自然との調和が深い経験の中で花開く瞬間(とき)、多くの人々にその天然藍の素晴らしさが大きな感動をもたらします。

「天然藍匠同人」の仲間たち

「自然」と「対話」を続けながら、徳島を中心に「すくも」作りが進められます。
そして全国の藍染め師たちの技により、
「自然発酵建て」の伝統的な手法で創造されて行く「藍の製品」が出来上がってゆきます。
これらに携わる仲間の全てが「天然藍匠同人」です。

古庄紀治
藍染め制作中の六代目
古庄紀治(現代の名工)
国選定文化財
阿波藍製造技術保持者

新居 修(藍師)
現代の名工・徳島県無形文化財保持者の六代目古庄紀治(としはる)は、先代の五代目古庄理一郎(故人)を師に、昔ながらの「灰汁(あく)発酵建て」の手法にこだわり、灰汁のアルカリ度を低く抑えて、酸性の絹を藍に染めることを今に伝えます。阿波藍を製造する藍師、新居修(にい)と共に最高のコンビネーションが至宝の品を生み出してゆくのです。
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