きもの歳時記 Vol.4 |
五節句の一つ。![]() |
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「四季風俗絵巻」(部分)江戸時代元禄期 | |
5月5日は、五節句の一つ。端午とは、月の端(はじめ)の午(ウマ)の日を指したが、午と五がすり替わって、五月五日を「端午」と言うようになりました。もともとの由来は中国で、湖南省を流れる泪羅江(べきらこう)に投身した詩人屈源を、五月上午の命日に弔ったのが行事の起源と言われ、平安朝以来、日本でも宮廷で中国に習い、菖蒲を天皇に献上し、臣下には薬玉を賜って、万病を癒し、邪気を払う行事が行われるようになりました。武士の世になるにつれて、菖蒲の音(おん)が「尚武」と結びつき、男の子のたくましい気迫を培う日に変わってゆきました。男の子が生まれると、5月5日を初節句として、内飾りや鯉のぼりを贈って祝う習慣が今日残っています。子の健やかな成長を願う親の心は、古来変わることなく、菖蒲やよもぎを軒に挿し、甲冑や武者人形を飾り、ちまきや柏餅を食べて、成長を祝います。 |
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染名古屋帯 太鼓柄に鯉のぼり兜をデザイン化しました。また、牡丹の小紋や菖蒲の付下げなど節句の時期にちなんで意匠化しています。 |
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季節季節にふさわしい催事をして行くためにも、桜の季節が過ぎてすぐに小さなコーナーにて、まとめていただくのも一案です。 |
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